シルクコート「SILK COAT」
コートといえば、真冬の防寒を主目的としたキャメルヘヤーやアルパカ等のウール素材を連想します。また、私のクローゼットのラインナップを見ても紡毛のコートが多いのは事実ですが、実際に着用するのは12月中旬〜2月の約2ヶ月半くらいだと思います。
ここ20年の早春と晩秋の気候は、コットン、シルク、ウール(梳毛)を使ったものを着用するほうが、合って来ているのではないかと感じています。スーツ等にも見られるように、趣味やお洒落で紡毛のフランネルを着用する方はいますが、近年では、以前合着で着ていた素材を冬物として着用する方が多くなっています。
季節感が変り、着用することが不必要になっていく中、贅沢なことかもしれませんが、男性のお洒落への拘りとは、着用する機会が年に数回と少なくても、いざという時に妥協した代用のものではなく、本物を纏う満足感が大切なのではないかと思います。
春や秋のやや肌寒い晴れた日には、コットンのレインコートではなくシルクやウール(ギャバジン)のコートを、シャークスキン等のスーツに軽く羽織った姿は、オーセンティックなメンズスタイルを強く感じます。
今回「今月の一着」で紹介している商品は、最近では殆ど見掛けることが無くなった合いの季節にお薦めのコートを、あえてシルク素材で作製しています。 この機会に、是非ご覧下さい。
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