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今月の白井流着こなしアドバイス

1991年に作製したDBスーツ

1991年に作製したDBスーツ

春夏物DBスーツ

春夏物DBスーツ

1994年に作製したスリーピーススーツ

1994年に作製したスリーピーススーツ

CESARE ATTOLINI

 今回は、今月の一着でも紹介している「ATTOLINI」との出会いの話をしたいと思います。

 1980年代の中頃から2008年まで毎年、イタリアのフィレンツェで開催されるPITTI UOMOに出掛け、自分の目で良いと思うメーカーのものを色々取り扱っていきます。また紹介によって取引がはじまるメーカーもいくつかあり、例えばKITONの紹介でL.BORRELLIを、乗り合わせたバスで会ったカナダのバイヤーお薦めがBURINIなどです。

 そんなメーカーのひとつがATTOLINIで、丁度イラクで湾岸戦争が勃発した時期の1991年1月に、生地メーカーC.GATTIを経営しているアウグスト氏の奥様がオーダーしている良いメーカーが有るということで紹介されます。

 1980年代からイタリーでも5本の指に入る重衣料メーカーの商品をいくつか取り扱ってきた中で、ATTOLINIはKITONのような軽さと、BRIONIのような作りの丁寧さを併せ持った素晴らしいスーツという印象が強いです。また生地コレクションも南イタリアらしい綺麗な色合いのものが多く、他のメーカーとは違った雰囲気を感じたのを憶えています。写真のスーツは1991年に長男のヴィンチェンツォが採寸してオーダーしたダブルブレストになります。

 翌年の1992年にはナポリの工場を訪問し、チェーザレや職人達に会ってスーツやジャケット等の製作工程を見学しています。また当時は工場の外観にもありますが、「CESARE ATTOLINI」ではなく、「SARTORIA ATTOLINI」だったことも思い出されます。その後工場を拡張した1997年にもナポリを訪れ、革製の本にファミリーがサインしたものを記念に頂いています。

 現在もPITTI UOMOの会場には出展せずにミラノのショールームで展示会を行っていますが、プレタポルテを作りはじめた当時もホテルの最上階でコレクションを披露していたようです。クラシコイタリアブームの前だったこともあって日本人バイヤーの姿は無く、日本で最初に取り扱った店として強い印象を持って頂いたようで、着丈や仕様の指定でオリジナリティーある型に作製するなど、今でも無理がお願い出来る深いお付き合いをしています。

 2017年の春夏でATTOLINIの品物を取り扱いはじめて26年になりますが、作りの良さと上質な生地を使ったスーツ、ジャケットは、シナノヤの中でもNo1の重衣料メーカーとして多くの方にご愛顧頂いています。

1992年チェーザレと職人

1992年チェーザレと職人

1992年アットリーニのスタッフと

1992年アットリーニのスタッフと

1992年工場の外観

1992年工場の外観

1997年に頂いた革の本(シリアルNo.69)

1997年に頂いた革の本(シリアルNo.69)

ファミリーのサイン

ファミリーのサイン

近年のアットリーニファミリー

近年のアットリーニファミリー

 
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